Setsuko Yano, MFT, CHT

うつ病

だいじょうぶと思っていても、大きなストレスにさらされたり、不安を抱えながら生きているときには、 しらずしらずに、うつ状態になりかけていることがあります。心理的な変化よりも先に、 食欲、体重、睡眠パターン、睡眠の質、容貌、健康の変化に気付く人もいます。 バリバリと働いている自信満々のエグゼクティブが、ある日 パニック障害を 起こし、実はうつ状態だったことに気づくこともあります。

人生の変化についていけないことが、うつの要因の一つです。肉親や配偶者の死、 離婚、別れ、喪失 退職、 失業、引越し、病気などの適応障害からうつ病に発展することもあります。

アメリカでのうつ病治療は、薬物療法と、 心理療法が中心です。治療にはお金がかかるため、 最短で効果が上がる(効果を計れる)として認知行動療法が推奨されていますが、 認知行動療法だけでは根本的な解決や、心の底の喪失感や悲しみの癒しには不充分かもしれません。 普通に寝起きし、カウンセリングを続けることができるようになったら、 根本的な要因について他の療法や手法を試すのも一案かもしれません。

坑うつ剤は、気分が晴れるようになる魔法の薬ではありません。 坑うつ剤により、エネルギーが出てくるので、それを利用して生活を 立てなおし、ストレスを改善(または耐える力を養う)し、適応力や生活力を高めるといいでしょう。

悪化すると動きたくなくなり、動かないともっと落ち込むという 悪循環に陥ります。歩くだけで良いですから、毎日運動することをお薦めします。 できれば両手を大きく振りながら歩いて、肩や背中に溜まったエネルギーも外に出します。 人生に喜びを見出し、自尊心を高めることも大切な目標です。

( 日本語でどうぞ) 公認心理療法士・矢納摂子

 Setsuko "Robin" Yano, M.A., Licensed Marriage & Family Therapist (MFT245)

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